この記事では「窓ガラスの台風対策は何をすればいいの?」と疑問をお持ちの方に、窓ガラスのプロである私達が、最善の対策とは何かを紹介しております。
また「台風に強い窓ガラスへ交換したい」と考えている方に、安全性に優れた最高の窓ガラスとは何か、その商品に交換する場合どれくらいのお値段がかかるのか についても解説しております。
割れたときの修理代金と、台風に強い窓ガラスへの交換代金は…正直それほど差がありませんからね。
記事の後半では、
- 台風に強い窓ガラスへの交換「以外に」実践してほしい対策
- 万が一、台風によって窓ガラスが割れてしまった場合の対処法
このようなことも解説しておりますので 最後までご覧いただき、ご自身やご家族の安全を確保できるようにしておきましょう!
すぐに窓ガラスの台風対策をしたいという方は、まずはお問い合わせから「ご相談」「無料のお見積り」をしてください。
どんなガラスなのか、交換にかかるお値段はどれくらいなのか など、お客さまの状況に合わせて回答いたします!
【被害増加】近年台風の上陸回数が増えている!
まず本題の前に1つ、
気象庁が発表するデータによると、近年では台風の上陸回数が増加傾向にある。
さらに台風シーズンのニュースをみていると、近年では毎年「過去最大級の台風が!」と言われているのを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
台風上陸回数 | 2回 | 4回 | 4回 | 6回 | 4回 | 5回 | 5回 |
(※気象庁 台風の上陸数より)
上陸回数増加に伴い、下記のような台風被害を被ってしまう住宅の数も、増加傾向にあるようです。
- 窓ガラスが割れてしまった…
- 屋根の瓦がめくれて、雨漏りしている…
- 排水溝から水が溢れ出し、床が水浸しになった…
どれもよく聞く被害の例ですよね。
ではそうならないために、どんな台風対策を講じればよいのか。
結論、台風対策は『根本的な改善をすることが最善である』とご理解いただきたい。
具体的にどういうことなのか、
「台風がくるぞ〜」となるたびに慌ただしく簡易的な対策を講じるのではなく、
『事前に、台風に強い窓ガラスへ交換しておく』だとか、
雨戸やシャッターを取り付けておくだとか、対策というより根本的な強化をおすすめします!
✕ 台風が来るたびに養生テープを窓に貼る
◎ 台風に強い窓ガラスへ交換しておく
一時的ではなく、根本的な窓ガラスの台風対策がなぜ重要なのか、よりご理解いただくために、もう少しだけ解説させてください。
台風によって窓ガラスが割れてしまった場合、甚大な二次災害に繋がる可能性が高い
なぜ一時的な台風対策をおすすめせず、根本的な窓ガラスの改善(強化)をおすすめするのか…
それは窓ガラスが割れることによって、家全体に風が侵入し屋根が吹き上がり、倒壊に繋がってしまったという事例や
突風により家の中のものが倒れてきて、家族やご自身が怪我をしてしまったという二次災害による被害が、数多く報告されているからです。
重要なのは2つ「風の侵入を防ぐこと」「ガラスを飛散させないこと」
では窓ガラスが割れないように、通常のガラスよりも耐衝撃性に優れた強化ガラスを導入すべきなのか?
残念ながら、台風対策に強化ガラスはおすすめしません。
というのも、通常のガラスより強度は格段に向上しますが、決して割れないガラスではないからです!(※2021年現在では、割れない窓ガラスという商品は存在しません)
ではどうすればよいのか、
台風対策には、万が一割れてしまった場合でもガラスが飛び散らず、風が室内に侵入するのを防ぐことができる窓ガラスを導入するのが最善、だと考えております!
【✕】通常のガラスは割れると飛散し破片が落ちる、さらに割れた部分が空洞になり風が室内に吹き込む。
【◎】 台風対策におすすめの窓ガラスは、万が一割れた場合でも飛散しないので安全、割れたとこから風が吹き込まないので、二次災害を防止できる。
→ 窓ガラスに風穴さえ開かなければ、万が一割れてしまった場合でも、室内側からダンボールやベニヤ板で応急処置をすることができますからね!
万が一のとき、応急処置ができるというのは、じつはものすごく大切なポイントなんです。
なぜなら、台風真っ只中のときには強風で業者も出動できませんから…
すぐに窓ガラスの修理交換ができないのです。
(ちなみに昨年、お客さまから「たった今ガラスが割れたから急いで修理してほしい」とご連絡をいただきましたが、車が横転してしまうほどの強風だったので、出動することができませんでした。)
※お客さまには家にあるもので可能な応急処置の方法をご説明して、風が弱まってから交換工事にお伺いいたしました。
ここまでの大切なポイントを、まとめておきます。
- 通常の窓ガラスの場合は、割れると破片が飛び散って危険
- 割れた部分から風が吹き込み、二次災害に繋がる
- 窓ガラスが割れて飛び散ってしまっていては、業者到着までの応急処置もできない
私がなぜ、台風対策には「根本的な改善=台風に強い窓ガラスへの交換」をおすすめしているのか、ご理解いただけましたでしょうか?
ここまでを踏まえて、いよいよ『台風に強い窓ガラス』の詳細について、紹介させていただきます。
台風に強い窓ガラスは『防災安全合わせガラス』
防災安全合わせガラスとは?
「防災安全合わせガラス」とは、
2枚のガラスの間に特殊中間膜(フィルム)を挟み込み、圧着させたガラスのこと。
これによりガラスが割れてしまった場合でも、
- 極めて飛散しずらい
- 風穴が開きずらい
つまり割れたガラスの破片で怪我をしてしまったり、風が吹き込んでしまったりなどの 二次災害を防止できるのです。
特殊中間膜とは、一般に販売されているガラス(防犯)フィルムのようなものが内蔵されていると考えればわかりやすいかと思います。
ただしガラスフィルムのように外部に貼り付けただけのものではなく、2枚のガラスと中間膜に熱を加え、圧着されているので強度がより高いのです!
さらに経年劣化しずらいので「フィルムに比べ数倍長持ちする」というメリットもあります。
【特徴1】台風による飛来物にも耐貫通性能を発揮
防災安全合わせガラスを、台風対策におすすめする1番の理由が、耐貫通性能が極めて高いから。
例えば近年の大型化する台風によって、窓ガラスに飛来物があったとします。
通常のガラスではその部分が割れ、空洞になり、風が吹き込み、命に関わるような二次災害に繋がるというお話をしました。
しかし防災安全合わせガラスでは、ガラス自体は割れてしまいますが(ヒビが入る)飛来物は貫通せず、室内側に被害が発生するのを防いでくれるのです!
どれほどの衝撃に耐えられるのかが わかる、コチラの動画をご覧ください。
防災安全合わせガラスでは、衝撃が加わった部分でも穴が空いていませんよね。
「貫通していない=風が吹き込まない」
これがどれほど台風対策において重要なことなのかは、すでに解説した通りでございます。
空き巣対策としても有効!防犯性能も高い
割れづらく貫通しづらいという性能から、防犯対策としても最適です。
ドロボーの侵入をどれくらい妨げられるのか、よくわかる動画がございますので、合わせてご覧ください。
警視庁いわく、戸建住宅において「空き巣被害の約40%近くが窓ガラス破りによるもの」というデータもございます。
台風対策を目的にしている方でも『防犯対策にもなる』というのは、大きなメリットになるのではないでしょうか。
【特徴2】万が一の破損時もガラスが飛び散りにくい
ガラスと特殊中間膜に熱を加え圧着させているので、万が一の破損時でも、ほとんどガラスは飛び散りません。
通常のガラスが割れた場合と、台風に強い防災安全合わせガラスが割れた場合での飛散率は…
- 通常のガラスは50〜60%の破片が飛び散ってしまう(ゆえに空洞ができる)
- 防災安全合わせガラスの場合は約1%程度しか飛散しない(貫通しずらい)
いかに安全性に優れているガラスなのか、ご理解いただけるかと思います!
リビングの大きな掃き出し窓や、寝室にある頭上の明り取り窓など
「割れて落ちてこないかな」と不安になってしまう場所には、ぜひご検討ください。
ぜひ窓の台風対策をしたい!と思っていただけた方は、
まずはお問い合わせから『ご相談』『無料のお見積り』をご依頼ください。
→ 交換にかかるお値段も、約2〜3分程度で回答することができますよ♪
【特徴3】紫外線をほぼ100%カットしてくれる
窓から差し込む太陽光には紫外線(UV)が含まれており、それを長時間浴びてしまうと、しみ・シワ・たるみの原因になってしまうと言われております。
また、人体だけではなく家具・カーペットなどの色あせにも強く影響しています。
じつはこのやっかいな紫外線を、合わせガラスの特殊中間膜は99%以上カットすることができるのです!
- 美容意識をしっかりお持ちの方
- 家具を大切に長持ちさせたい方
このような方には、嬉しい特徴の1つではないでしょうか。
合わせガラスへの交換は、自宅での手間なしUVカットになりますのでおすすめですよ!
【特徴4】通常のガラスに比べて遮音性能にも優れている
防災安全合わせガラスに交換するということは、
今現在の窓に1枚しかガラスが入っていない場合は、ガラスが2枚+中間膜に変化します。
今現在の窓が複層(2枚)ガラスが入っている場合は、3枚+中間膜+空気層に変化するということなのです。
ガラス枚数の変化によって『外部からの騒音や室内からの音漏れも軽減される』というメリットにも繋がるのです!
【特徴5】他の台風対策に比べ、万が一の修理交換がお手軽である
これは防災安全合わせガラスの特徴というより、窓ガラスでの台風対策をする上でのおすすめポイントというべきかもしれません。
例えば、窓ガラスの台風対策と並ぶ人気の対策が、雨戸・シャッターの取り付けです。
雨戸・シャッターは確かに強力な台風対策ですし、ご予算が合うのならばぜひ防災安全合わせガラスと共に、導入いただきたい方法の1つです…が、
万が一、大型台風による飛来物で、雨戸・シャッターに強い衝撃が加わり、修理の必要があるとなった場合、工事が大掛かりになるため復旧するのに時間がかかってしまいます。
一方で窓ガラスの交換であれば、ガラスが作成でき次第交換工事に向かい、1枚の交換であればものの1時間程度で元のキレイな状態に仕上げることができます。
ご予算の都合によりどちらかの対策しか導入できないという方が多いと思いますので、参考の1つとなりましたら幸いです。
以上が、ガラス業者が1番おすすめする 台風に強い窓ガラス『防災安全合わせガラス』の特徴でした!
- 飛来物があった場合でも、極めて貫通しづらい
- 合わせて防犯性能も格段にアップする
- 万が一のガラス破損時も、1%程度しか飛散しないので安全
- 紫外線をほぼ100%カットしてくれるので、シワ・シミ対策になる
- 通常のガラスに比べて遮音性能も向上、騒音が軽減できる
- 他の台風対策に比べ、万が一の修理交換が素早くである
多くのメリットがありますので、台風対策を検討中の方には イチオシさせていただきます♪
「台風に強い窓ガラス」の交換にかかるお値段がどれくらいなのか知りたい方は、
コチラからお問い合わせ(お見積り依頼)いただければ、2〜3分程度で回答いたします♪
台風に強いだけじゃない!機能を追加できるというメリットもある
防災安全合わせガラスは台風に強いだけではなく、日常の悩みを解決してくれる『機能を追加』することができます!
例えば、
- 「台風対策もしたいけど…冬場の結露にも悩んでいる」
- 「台風対策もしたいけど…防音性能をもっと向上させたい」
- 「台風対策もしたいけど…夏場の暑さ・遮熱性能を向上させたい」
合わせガラスに機能を追加することによって、日常の悩みまで解消できるのです!
なぜ機能を追加できるのか、簡単にその仕組を解説すると
合わせガラスは、特殊中間膜を2枚のガラスで挟みこむ構造である。
通常その2枚のガラスは、一番スタンダードなフロート板ガラスと言われるものだが、
お悩みに合わせてガラスを「結露に強い断熱タイプのガラス」に変えたり「遮熱タイプのガラス」に変えたりすることで、機能を追加できるのです。
ただし注意点が2つ
- 窓ガラスの枠(サッシ)によって、対応できないものもある
- 機能を追加する分、スタンダードな合わせガラスよりお値段が上がる
やっぱり良いものには、それなりにお金がかかってしまうんです…
とはいえ、台風対策だけでは1年に数回の効果しか実感できないかもしれませんが、
断熱(結露対策)や遮熱といった機能を追加しておけば、年中効果を実感でき「良い買い物だった」と思えるかもしれませんよね。
合わせガラスの交換にかかる費用目安
ガラスの交換にかかる費用は…
- 新しいガラスの材料代(各種類による)
- 取り付け材料を含む工賃
- 出張費
- 既存ガラスの処分費
主にこれらの要素で構成されております。
取り付け場所が2階部分であったり、高所作業の場合は足場代などが追加されることもございます。
状況に応じて変化しますので、あくまでも料金の参考として、本見積もりは別途お問い合わせくださいませ。
リビングの掃き出し窓を防災安全合わせガラスに交換する場合
それではまずお客様からのご依頼が1番多い、リビングの掃き出し窓を防災安全合わせガラスに交換した場合にかかる、お値段の目安を紹介します。
(既存ガラスが1枚の場合) | サイズ | 交換にかかる総額(目安) |
1枚のみ交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 6万円程度 |
2枚まとめて交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 9万円程度 |
(既存ガラスが複層の場合) | サイズ | 交換にかかる総額(目安) |
1枚のみ交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 7万5,000円程度 |
2枚まとめて交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 11万円程度 |
お高く感じてしまうかもしれませんが…掃き出し窓は住宅の要と言っても過言ではありません。
「万が一台風によって、この大きな窓ガラスが割れ、ガラスが飛散し、突風が吹き込んでしまう被害を考えると…」
そう言って、ご検討してくださるお客様が多数いらっしゃいます!
1番大きな掃き出し窓だけでも、台風に強いガラスに交換しておくことをおすすめいたします。
目安ではなく、正確な金額を知るためには 必ずお見積りが必要です。
お問い合わせいただければ、2〜3分程度で回答できますよ♪
寝室の小窓2枚
掃き出し窓の次に、多くのお客様が交換を希望される場所は『寝室の小窓』です。
寝室の腰高窓や、明りとり窓を防災安全合わせガラスに交換することによって、
万が一寝ているときに、台風で窓ガラスが割れた場合でも、衝撃物の貫通・ガラスの飛散を防いでくれるので、安心できますよね!
(既存ガラスが1枚の場合) | サイズ | 交換にかかる総額(目安) |
1枚のみ交換 | 縦 90cm × 横 90cm | 4万円程度 |
2枚まとめて交換 | 縦 90cm × 横 90cm | 5万5,000円程度 |
(既存ガラスが複層の場合) | サイズ | 交換にかかる総額(目安) |
1枚のみ交換 | 縦 90cm × 横 90cm | 4万8,000円程度 |
2枚まとめて交換 | 縦 90cm × 横 90cm | 6万8,000円程度 |
「縦90cm × 横 90cm」このサイズの窓ガラスは、寝室の他に子供部屋や、勝手口ドアのガラスサイズとしても多いかと思います。
ぜひお値段の参考にしてください♪
ぜひご検討中の方は、問い合わせからご連絡くださいませ♪
少しでも安く台風に強い窓ガラスへ交換したいという方におすすめの方法
「台風に強い窓ガラスへ交換したい…けど、お値段がちょっと…」
このように、せっかく交換を考えているのに、ご予算が合わず、窓の台風対策ができていないというお客様も中にはいらっしゃるでしょう。
そんな方には「防災安全合わせガラス」ではなく、
『安全(防犯)合わせガラス』というものおすすめしております!
『安全(防犯)合わせガラス』の交換にかかる費用は、こちら
(既存ガラスが1枚の場合) | サイズ | 交換にかかる総額(目安) |
1枚のみ交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 4万5,000円程度 |
2枚まとめて交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 7万円程度 |
(既存ガラスが複層の場合) | サイズ | 交換にかかる総額(目安) |
1枚のみ交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 6万5,000円程度 |
2枚まとめて交換 | 縦 180cm × 横 90cm | 9万5,000円程度 |
おおよその目安「安全合わせガラス」の方が、防災安全合わせガラスに比べて、1万円〜2万円程度、お安く交換できるのではないかと思います♪
安全(防犯)合わせガラスはコスパのいい台風対策におすすめの窓ガラス
防災安全合わせガラスと、安全合わせガラス、この2つの違いは何か、
→ 特殊中間膜の厚さに違いがございます!
- 防災安全合わせガラスは、特殊中間膜が60ミル(約1.5mm)
- 安全合わせガラスは、特殊中間膜が30ミル(約0.8mm)
【※ちなみに一般売りされているガラスフィルムの厚みは0.05mm程度】
どちらとも耐貫通性能が高く、飛散防止効果も十分な台風に強い合わせガラスであるということに違いはありませんが、簡単にいうと、グレードの違いです!
とはいえ、安全合わせガラスは最もグレードが低いわけではありません。
さらに防災安全合わせガラスも、グレードが1番上なわけではありません。
もっと強度の高い合わせガラスもございます。(その分、お値段も高いですが)
- 「安全合わせガラスは値段が安い分、簡単に割れてしまったりするのでは?」
- 「台風がきても、耐えられる強度はあるの?」
このような不安があるかもしれませんので、まずはご自身の目で下記動画を確認してみてください。
【安全(防犯)合わせガラスの強度がわかる動画】
いかがでしょうか?
台風対策には、十分な強度であるとご理解いただけたのではないでしょうか。
現に、戸建て住宅の台風対策としては、コスパの良い安全合わせガラスの方が、多くの方にお選びいただけております。
どちらにするか迷われていらっしゃるならば、ぜひお問い合わせからご相談くださいませ。
お住まいの状況を直接お聞きして、どちらがおすすめなのか、ご説明させていただきます♪
【比較】台風対策には飛散防止フィルムではなく窓ガラスの交換が1番おすすめ
中には「窓ガラスの交換ではなく、他の方法で台風対策をしよう」と考えている方も いらっしゃるでしょう。
他の台風対策でも、もちろんしないよりはした方が良いです!
ただ…どうせするなら、
- 「台風対策としての効果が十分である」
- 「耐久年数ができるだけ長い」
- 「お値段ができるだけ安い」
これらのバランスが、1番とれた方法を選ぶことをおすすめしているのです。
台風対策として人気の「ガラスフィルム」と「台風に強い窓ガラスへの交換」を比較してみましたので、ご覧ください。
飛散防止フィルムとの比較
【比較】 | ガラスフィルム | 合わせガラス |
耐貫通性能 | ✕ | ◎ |
飛散防止性能 | ◯ | ◎ |
防犯性能 | ✕ | ◎ |
耐久性能 | △(10年前後で張替え) | ◎約20年(割れてなければそのままOK) |
DIYで可能な台風対策として、人気の飛散防止フィルム。
ホームセンターにも売られており、お値段が安価なことから比較的手が出しやすい方法ですよね。
しかし、強度面は十分と言えるのでしょうか?
飛散防止フィルムに対して、破損実験を行った動画がございますいので、ご覧ください。
見ていただけましたか?
衝撃が加わった部分に、風穴が空いていますよね。
ガラスフィルムでの台風対策は、窓のガタつきなどによって、ガラスに亀裂が走るような割れ方をした場合には、飛散を軽減できますが…
近年の大型化する台風の飛来物には【耐えられない可能性が高い】ということなんです。
◯ ホームセンターでも購入できるので、比較的安い
◯ 自分で貼り付けることが可能なので、すぐに実装できる
✕ 台風対策としての強度が不十分
✕ あくまでも飛散防止…なので衝撃物は貫通してしまう
以上の比較結果から、台風対策をするならば、飛散防止フィルムではなく「台風に強い窓ガラスへの交換」をおすすめいたします。
※「ガラスの交換工事を依頼したけど、どうしても間に合わないと言われた」などの場合に、緊急の一時的な対策としては、有効でしょう。
防犯フィルムとの比較
【比較】 | ガラスフィルム | 防犯フィルム | 合わせガラス |
耐貫通性能 | ✕ | ◯ | ◎ |
飛散防止性能 | ◯ | ◎ | ◎ |
防犯性能 | ✕ | ◯ | ◎ |
耐久性能 | △(10年前後で張替え) | △(10年前後で張替え) | ◎約20年(割れてなければそのままOK) |
飛散防止フィルムとよく似て、全く異なるものが防犯フィルム。
何が違うのかというと、フィルムの厚みが…
- 市販の飛散防止フィルムは、0.05mm程度
- (比較的安めの)防犯フィルムは、0.19mm程度
約4倍、飛散防止フィルムよりも、防犯フィルムの方が分厚いのです!
これによって、衝撃物の耐貫通性能が格段に向上し、台風対策にも有効な方法となるのです。
※補足
- 防災安全合わせガラスの特殊中間膜の厚みは1.5mm程度
- 安全合わせガラスの特殊中間膜の厚みは0.8mm程度
飛散防止フィルム<防犯フィルム(飛散防止フィルムの4倍)
<安全合わせガラス(防犯フィルムの4倍)<防災安全合わせガラス(安全合わせの2倍)
防犯フィルムにどれくらいの強度があるのか、コチラの動画で確かめることができます。
いかがでしょうか?まあまあ強度が高いですよね。
この結果から「どうしても既存の窓ガラスのまま台風対策をしたい」というお客様には、防犯フィルムでの台風対策をおすすめしております!
メリット・デメリットをしっかり理解した上でご判断いただければと思います。
◯ 飛散防止フィルムに比べると、耐貫通性能が格段に高い
◯ 既存の窓ガラスに貼り付けるだけなので、工事完了スピードが早い
◯ 比較的安価
✕ フィルムが ガラスにきちんと接着するまで約1〜3ヶ月かかる
✕ 合わせガラスに比べると、飛散性能・耐貫通性能が劣る
✕ 耐久年数がある(約10年)ので、将来的に張替えを考えなくてはならない
※防犯フィルムはきちんと接着し、本来の強度が発揮されるまでに約1ヶ月を要します。
なので近々の台風対策として導入なのか…しっかり判断する必要があります。
不安な方は遠慮なくご連絡くださいませ♪
台風に強い窓ガラスと雨戸・シャッターはどちらがおすすめ?
中には「雨戸やシャッターの導入を検討している」という方もいらっしゃるかと思います。
結論からいうと雨戸やシャッターは、万が一の飛来物があった場合にも、十分な耐久性があり、ぜひとも導入していただきたい台風対策の1つです。
しかし「導入にかかる費用が高い」という最大のデメリットがございます。
掃き出し窓 縦180cm× 横90センチ2枚分の工事にかかる費用で比較
- 台風に強い窓ガラスの交換にかかる費用:6〜10万円
- 雨戸・シャッターの取り付けにかかる費用:15〜30万円
2倍以上の費用がかかってしまうこともあるのです!
また、各お客様の住宅に合わせたオーダー製品のシャッター・雨戸は、発注から取り付け完了までに多くの時間がかかってしまうというのも、残念な点。
(台風シーズンには、1ヶ月近くかかることもあるようです…)
もう一度いいますが、雨戸やシャッターは、衝撃に強く、台風対策にはもってこいの方法です。
ぜひ、導入していただきたい。
1番いいのは台風に強い「防災安全合わせガラス」と併用していただくこと。
しかしご予算の都合上、
「どうしても併用はできない…」というお声を多数いただいております。
そんなときにはまず、雨戸やシャッターに比べて安価な窓ガラスの交換を考えてみましょう。
お客様のご自宅の状況をお伺いして、できるだけ安く、かつご要望にお応えできる対策はどれなのか、お問い合わせいただければ直接アドバイスさせていただきます♪
【注意】ガムテープでは台風対策に…ならない!?
台風シーズンになると、窓ガラスにガムテープや養生テープで、バッテンマーク(米印)がされているのをよく見かけますよね。
果たして、それは台風対策になるのか…ガラス業者としての見解を示しておきましょう。
結論、十分とは言えないが、超簡易的な台風対策にはなります。
というのも突風による飛来物があった場合、つまり窓ガラスへ強い衝撃があった場合には、はっきり言ってあまり効果はありません。
飛来物は貫通してしまいますから、室内に破片は飛び散るでしょうし(若干軽減されます)さらに風穴ができて…甚大な二次災害に繋がってしまうおそれもあります。
ただそうではなく、突風によって窓がガタついたときに、ガラスへ亀裂が走るような割れ方をした場合には、窓ガラスの飛散を軽減してくれるので、簡易的な台風対策にはなる ということです。
『まとめ』ガムテープや養生テープを窓ガラスに貼る行為は…
- 飛来物があった場合には、物体は貫通してしまう(耐貫通性能✕)
- 窓のガタつきによって亀裂の走るような割れ方をした場合には飛散防止効果あり
- 窓ガラス自体の強度アップにはならないので注意
- すでに防災安全合わせガラスに交換しているならば、貼る必要はない
「これをしておけば十分だ」と考えるのではなく、
ないよりはあったほうがマシ、くらいの台風対策だと考えておきましょう。
ダンボールやプラダンを室内側から貼り付けておくと尚良い
ガムテープ・養生テープでの台風対策をするならば、ぜひ合わせて実践いただきたい方法が、
紙ダンボールもしくはプラスチックダンボールで、室内から窓ガラス部分を覆うように貼り付けて下さい。
こうすることで万が一、突風によって飛来物があった場合でも、
- 室内まで飛来物が貫通しないので安全性が上がる
- きちんと貼り付けができていれば、風穴が開かないので二次災害防止になる
テープだけでは防ぐことができない飛来物の貫通を、妨げることができるので、おすすめです!
少し手間はかかってしまいますが、プラスチックダンボールではなくベニヤ板などをあわせて使うと、より頑丈な台風対策になるでしょう。
実践するならガムテープより養生テープがおすすめ!
もし窓ガラスを「テープで補強しよう」と考えているならば、ガムテープではなく養生テープがおすすめです。
ガムテープは粘着力が高いというメリットこそあるものの、台風が去ったあと剥がすのが非常に大変なんです。
一方で養生テープというものは粘着力が若干弱く、貼った部分のノリ残しが少ないため、一時的な台風対策におすすめしております。
台風に強い窓ガラスへの交換「以外に」やってほしい台風対策
ここまでは「台風に強い窓ガラスへの交換」この重要性について、たくさん解説してきました。
そこで次に『それ以外』に焦点を当てて、
台風対策において重要なことを数点お伝えしておきます!
【1】まずは窓ガラス付近にあるものを全て片付けましょう
戸建住宅であれば、大きな窓ガラスの近くに「自転車」「掃除用具」「子供の遊び道具」などが並んでいませんか?
マンションであれば「物干し竿」「ハンガー」「植木鉢」などが、ベランダに通じる窓ガラスの近くにありませんか?
風で飛ばされてしまうようなものを全て室内に片付けておき、窓ガラスの破損を防ぎましょう。
【2】網戸や窓ガラス(サッシ)にガタつきがないか確認しましょう
窓ガラス(ゴムパッキンの部分など)や窓枠は経年劣化で、ガタつきが出る場合がございます。
今現在、鍵を閉めた状態で窓はガタガタしていませんか?
もしガタガタしているならば、台風により窓枠がよじれてしまい…ガラスが割れる原因となるかもしれません。
事前に専門業者(ガラス屋さん、サッシ屋さん)に連絡をして、調整してもらうか、窓枠・窓ガラスの交換を検討してみてください。
網戸がガタついている場合は、台風が来る前に取り外し、室内で保管しておくことをおすすめします。
【3】庭のある家では台風シーズン前に木の枝を切りましょう
木の枝が突風で折れ、窓ガラスを割ってしまう事例は、例年少なからず報告されています。
戸建住宅の方は特に、台風シーズン前にお庭の木を整理しておきましょう。
ただし、台風がくる直前に木を切ってしまうと、後片付けまで追いつかず、切った木の枝が庭に放置されたまま…という最悪の状態になるかもしれません。
計画性をもって、台風対策を実践しましょう。
【4】万が一の破損に備えプラダンと養生テープを買っておくと安心
DIYで可能な「事前の台風対策」として、プラスチックダンボール+養生テープで窓ガラスの保護をおすすめしましたね。
これらは、万が一台風によって窓ガラスが割れてしまった…という場合においても、有効なアイテムとなります。
窓ガラスが割れてしまった部分にプラダンを当て、周囲を養生テープでしっかり固定することで、一時的な雨風対策になりますので、
ホームセンターや通販で、数枚購入しておくことをおすすめいたします!
合わせて、窓ガラスの破片を素手で触ると大変危険なので、耐切創性のあるゴム手袋も購入しておくと安心です。
ガラス業者が普段から使っているゴム手袋がおすすめです♪
万が一の破損に備え「近所のガラス屋さん」を調べておきましょう
あなたのご自宅の窓ガラスが、万が一割れてしまった場合、どこにお願いすれば最短で修理してくれますか?
台風シーズン前に一度調べておけば、万が一の場合でも慌てることなく、冷静に、最短で対処することができるではないでしょうか。
ちなみに、台風通過時の突風が吹き荒れる中では、ガラス業者も出動できませんので…
- 「台風に強い窓ガラスへ交換しておく」
- 「事前にDIYで可能な対策をしておく」
- 「万が一のとき対処できる道具を購入しておく」
ぜひ、できることから計画的に、実践してまいりましょう!
私達は、福岡/佐賀/熊本/大分と、幅広くの地域から「窓ガラスに関するお悩み」をご相談いただいております。
万が一の「窓ガラス修理」はもちろんですが、
- 事前の台風対策はどうすればいいのか?
- 自分に最適な台風対策はどれなのか?
- どれくらいのお値段がかかるのか?
このようなこともご相談いただければ、お電話口ですぐに回答させていただきます♪
ぜひまずは、抱えているお悩み・不安を私ども「ガラスのプロ」にご連絡くださいませ。
ps. この記事で紹介しております防災安全合わせガラスの説明は、各製作メーカーが出しております商品カタログを参照しております。
- AGCのカタログ(合わせガラスのページ)
- 日本板硝子のカタログ(合わせガラスのページ)
- セントラルガラスのカタログ(合わせガラスのページ)